バスは国道42号線を南下しています。しばらく続いた山間部の景色から遠くに海が見えるようになってきました。
山々の間を縫うカーブの続く道をどんどん進み、下り坂がしばらく続いて、標高の高い場所から写真のような川や集落の見える景色へ変わってきました。
しばらく走った標高の高い場所から今度は海が間近に見えるようになり、青い海と青い空、そして釣りをしている人も見られるのどかな景色が広がっていました。
自然の景色を楽しみながら時間を過ごしてきましたが、バスが高速道路の大宮大台インターチェンジを下りて国道を走るようになってから、写真のようにリュックサックを背負い、杖を持ちながら歩いている人たちを度々見かけました。最初は登山にでも行くのかなと思っていたのですが、この周辺は世界遺産に登録されている熊野古道があり、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)へ参拝に向かう方々ではないかなと思いました。これまで通ってきた国道42号線は、参拝道の一つである伊勢路となっています。
暑い中、坂道を上って歩いているみなさんに心の中で頑張って!と言いながら、バスは尾鷲市に入りました。尾鷲市内にあるバス停に停車し、数人の方が降りられました。
バス停をよく見ると某プロ野球球団のマークが付いていて、後で調べてみると埼玉県の大宮と和歌山県の那智勝浦を結ぶ夜行高速バスがあり、ここ尾鷲市に停車するようでした。
尾鷲という街も地理の勉強で覚え、一年間に降る雨の量がとても多いと記憶していました。
その尾鷲の街を見ながら進んでいると、大きな煙突が見えました。
こちらは火力発電所の煙突で高さが230mもあるそうです。
落ち着いた街並みを見ながらバスは次第に山間部へと入ってきました。
川遊びするには持って来いのきれいな川が見えました。